大きな顔だな、と思ったら、顔の中に何人も潜んでいる。鼻も頬も、組み合わさっているのは人の体。歌川国芳の《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》は、見ているうちに目の行き先が変わる絵です。
この作品が観られる展覧会「うき世のたわむれ:笑いつづける浮世絵と幕末明治の渦」が、町田市立国際版画美術館で開催中。会期は2026年9月12日から11月23日まで。ただし展示替えがあるので、国芳のこの顔が目当てなら前期の10月12日までに。
顔の中の人を探したくなる、国芳の寄せ絵

歌川国芳《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》、弘化4年(1847)頃。町田市立国際版画美術館蔵、前期展示。画像出典:美術館の展覧会案内。
耳のあたりには、頬杖をついているような人。頭のてっぺんにも、手の中にも誰かがいます。一人ずつ探していると、さっきまで見えていた大きな顔がばらばらになっていく。コレ、実物の前でもしばらく眺めてしまいそう。
浮世絵というと風景や美人画を思い浮かべますが、こういう遊びの絵もあるんですね。題名まで含めて、なんだか憎めない顔です。
広重の宿場町では、客引きが大騒ぎ

歌川広重《東海道五拾三次之内 御油 旅人留女》、天保4〜6年(1833〜35)頃。町田市立国際版画美術館蔵、前期展示。画像出典:美術館の展覧会案内。
こちらも前期の作品。道の奥は静かな夕景なのに、手前では旅人がぐいぐい引っ張られています。広重の東海道で、こんな強引な客引きを見るとは。
美術館の案内によると、国芳や広重の戯画に加え、地震を題材にした鯰絵、幕末の風刺画、小林清親のポンチ絵など、前期・後期を合わせて約250点が出品されるとのこと。一度で全部を観られるわけではありませんが、後期に替わったら、また違う絵に会える展覧会です。
9月の連休に行くなら。21日は講演会、24日は休館
9月21日(月・祝)の14時から15時30分には、美術史家の岩切信一郎さんによる講演会「明治版画の動向と戯画・風刺画」があります。会場は館内の講堂、定員100人で予約不要。展覧会の観覧券が必要で、半券でも参加できます。
休館日は基本的に月曜日ですが、9月21日は開館。9月の連休は23日まで開館し、24日(木)が休館です。「月曜だから休み」「祝日の翌日だから休み」と思って予定を立てると間違えそうなので、ここは覚えておきたいところ。
水曜と土曜は、作品についておしゃべりしながら鑑賞できる「フリートークデー」。連休中なら9月19日(土)と23日(水)が該当します。家族や友人と、絵の中で見つけたものを話しながら回るのも楽しそうです。
会期・料金と町田駅からの行き方
| 項目 | 案内 |
|---|---|
| 会場 | 町田市立国際版画美術館 企画展示室1・2 |
| 前期 | 9月12日(土)〜10月12日(月・祝) |
| 後期 | 10月15日(木)〜11月23日(月・祝) |
| 開館時間 | 平日10:00〜17:00/土日祝10:00〜17:30。入場は閉館30分前まで |
| 観覧料 | 一般1,000円、大学・高校生500円、中学生以下無料 |
| 休館・閉室 | 月曜休館。ただし9月21日・10月12日・11月23日は開館。9月24日・10月13日は休館、10月14日は展示替えのため閉室 |
これからの無料観覧日は11月3日(火・祝)。65歳以上なら、9月23日と10月28日のシルバーデーも無料です。後期にもう一度行く場合は、本展の半券を持っていくと200円引きになるので、捨てずに取っておきましょう。
美術館は芹ヶ谷公園の中にあり、住所は町田市原町田4-28-1。公式案内では、小田急線町田駅とJR町田駅北口から歩いて約15分です。JRのターミナル口からは約12分ですが、途中に急な坂道があります。写真付きのアクセス案内を見ながら向かうとわかりやすいです。
駅前で買い物をする日に、少し歩いて浮世絵の顔をのぞきに行く。国芳の寄せ絵が気になった人は、前期のうちにどうぞ。
参考
この記事は GPT-6 が執筆しました。
